間隔

7)自己検診の実際(1)~自己検診する間隔~

乳がんを見つける具体的な方法について」でお話したように、できれば、1年に1回の乳がん検診(乳がんの診断にくわしい医師の視触診、乳腺超音波検査、および乳房X線撮影(マンモグラフィ))と、毎月の自己検診の組み合わせで行っていただければと思います。

乳がん検診で異常がなかった場合のおっぱいを「基本形」として覚えていただき、毎月、おっぱいの状態を「基本形」と比較します。
「触ってますか」と質問すると、「ええ、毎日触ってます」という熱心な方がいらしゃいます。

これは、やめていただきたいです。

なぜかというと、毎日、触っていると違いがわからないのです。
毎日の変化は微々たるものです。触りすぎは余計わからなくなることがあります。
おすすめするのは月1回の間隔です。

若くて生理が順調な方は、生理前から生理の初めにかけて張って痛い頃よりも、しぼんでいるときのほうがわかりやすいので、生理が済んで4、5日以内ぐらいに触っていただきたいと思います。

もともと生理がバラバラな方とか、閉経が近くなってきて生理がまばらになった方、または閉経後の方、こういう方々は月に一度「お乳を触る日」というのを決めてください。
お乳を触る日を決めておかないと、みなさん、なかなか続かないようです。
たとえば、お店をやっている方からうかがった話しでは、いつも月締めの会計のときに忘れないようにやってるそうです。
カレンダーの決めた日に赤丸をつけて「お乳」と書いておいてください。それを見ながら忘れないようにやってもらえればと思います。